イラストを、下書き→線画→色塗りの順に仕上げていく過程で、筆ツールを使う色塗りの作業が最も苦手です。
しかも筆の種類がいろいろあって、イラスト初心者は、どの筆を使って良いのか迷いますよね。
というわけで
筆ツールに登録されている基本ブラシを、少しでも分かりやすくするため、サイズ、絵の具量、濃度、色延び、不透明度、合成モード、紙質といった値を同じ条件にして、パターン、ストロークで試し、タイプ別にまとめてみることにしました。
クリップスタジオペイントプロ 筆ツールタイプ別一覧
水彩一覧
不透明水彩:筆の中では最も使用する頻度が高く、筆圧によって不透明度が変化します。
透明水彩:絵の具量、筆圧、塗り重ねによりさまざまな変化を見せるブラシです。
濃い水彩:選択色が色濃く表現できるブラシ。ストロークが重なった部分は更に色濃く、塗りだけでなく描画もできます。
なめらか水彩:選択した色が色濃く表現できるなめらかなブラシ。筆圧を弱めると色むらがでます。
塗り&なじませ:ぼかし、なじませに最適。筆圧、絵の具量、濃度によっても変化するブラシです。
水彩毛筆:均一性はなく線を引く際、すじが入ります。
にじみ緑水彩:にじみの出る水彩ブラシです。
水多め:水をさらに多く含んだ透明水彩。線と線を重ねた境界線に色が浮き出るブラシです。
重ねムラブラシ:下地に色を重ねるとムラなく上書きできるブラシで、筆圧によってボケ感が出せます。
水彩なじませ:下地の色を延ばしたり馴染ませたりする際に使用するブラシです。
繊維にじみなじませ:水彩馴染ませと若干表現は異なるものの同じ働きをするブラシで、下地の色を延ばしたり馴染ませたりする際に使用します。
リアル水彩一覧
水彩丸筆:下地に上塗りすると別の質感が表現できる希少なブラシ。個人的には、面白みあるブラシの一種です。
水彩平筆:平筆特有の持ち味の良さがあり、丸筆と同じく下地に上塗りすることで別の質感が表現できる上、一定の曲線を描くことができます。
にじみ水彩:温かみのある色合いを引き出すことのできるブラシで、単色でも使えます。線と線の重なった部分のにじみ加減も程よいブラシです。
入り抜き水彩:質感表現に効果的なブラシです。
粗い水彩:特定の物を描く際に便利なブラシ。例えば、ブラシサイズや筆圧を変更しパターンを活用することで花弁が散る表現も可能です。
質感残しなじませ:下地に対して効果を発揮するブラシです。
水筆:下地を水多めの筆で薄めていく感じのブラシです。
厚塗り一覧
ガッシュ:紙質を設定できます。筆圧で濃淡、かすれが表現できるブラシです。
ドライガッシュ:クレヨンのような質感が楽しめるブラシです。
ガッシュ細筆:ストロークがスムーズに描くことができるブラシです。
油彩:ハッキリと強調された色合いが特徴のブラシです。
油彩平筆:ブラシサイズにより違いはありますが、ある一定の色合いでスムーズなストロークが描けるブラシです。
色変化:筆圧によって色が変化する不思議なブラシで、べったりとした厚塗り感が強く出ます。
点描:ブラシサイズによって使い方を変えることができるブラシ。フデサイズを大きくすればするほど点描の特性を活かすことができます。
ガッシュなじませ:下地全体をなじませるブラシです。
墨一覧
ややかすれ・滑らか・粗め:多彩な描画が楽しめて線画に沿ってスムーズに描画できるブラシです。
薄墨:単色または下地の上塗りにも適しているブラシです。
濃い滲み:個性的でサイズ、筆圧によって表現が変わることからイラストを描く上で用途の幅は広いブラシです。
にじみ薄墨:濃い滲みと同じく質感が個性的で用途の幅が広いブラシです。
以上
ザっとこんな感じです。
他には、色塗りに便利なマーカーや、効果を表すのに最適なエアブラシもあります。
ブラシを使い分けて楽しさアップ
対象定規を使い、にじみ水彩と粗い水彩でハート形のイラストを描いてみました。
これらのブラシは、数値や筆圧によってイメージが変わってきますが、それぞれのブラシが持つ特徴をつかんでしまえば、表現も広がりイラストがさらに楽しく描けそうです。
他にも無料のブラシ素材をダウンロードページからダウンロードすることができます。